2022年6月17日(金)に一般社団法人日本相続学会東海ブロックオープンセミナーが開催されました。
長谷雄蓮華先生(浄土宗励声山 大法寺)を講師にお招きし、「命と終活」をテーマに講演をしていただきました。
今回も新型コロナ感染対策のため、会場での受講者を制限し、Zoomによる受講も併用して開催となりました。
講演の内容
終活のスタートラインは、これまでの自分自身の歩みを振り返ることであるとお話していただきました。
まずは、実際に自分を軸として家族関係図を書き示し、頭で思い浮かべるだけではなく目に見える状態にして、長谷雄先生の講演をお聴きしました。
そして、過去の出逢いや出来事、それらに関するエピソードを思い返しました。
最後に、これからさらに自分らしく生きていくためにはどうしたらよいのかを考えました。
「終活」は、終わりを迎えるために取り組む活動ではなく、これからの人生をより豊かなものにするための活動だとお話していただきました。
セミナーを通して考える「縁」
辞書で「縁」を調べると、そのようになる巡り合わせ、関係をつくるきっかけなどと書いてあります。一方、仏教での「縁」は、紐と紐の端を結ぶこと、または繋ぐことを意味するそうです。「縁」を使う言葉はたくさんありますが、多くは人と人との関わり合いに繋がっていることを実感します。
また最近、耳にすることが多くなった「エンディングノート」ですが、この「エンディング」は「終わり」を意味するのではなく、「縁ディング」であり、これは人と人つまりは今と将来をつなげ、子世代へとつなげることを意味しているのです。
当法律事務所でも今後、「縁」をより深めるために自分史セミナーを企画していきたいと考えています。
感想
短い時間でしたが、このセミナーでこれまでの出逢いや出来事を振り返る良い機会だったと思います。心の中で生き続けている祖先と過ごした時間を思い出すことで心が温かくなりました。長谷雄先生、素晴らしい参加型の講演をありがとうございました。
オンライン配信の利点は近隣、遠方問わず参加いただけるというところです。多くの方が参加できるよう今後も、会場参加とZoom参加の併用を検討していきたいと思います。