名古屋の弁護士 さくら総合法律事務所

企業法務コラム

確定拠出年金コラム

「年金なんてもらえない」と思っている方に朗報です!

  • バツイチで小さい子どもを抱えて正社員で働けないので、国民年金を払えない。
  • 自営業で経営がうまくいっていなかったから、国民年金は後回しにした。
  • 介護などで正社員として働けず、国民年金を払っていない。
  • ご自身が体が弱く、正社員として働けない。

こんな方に朗報です! 2017年8月より、老齢年金の受給要件が10年に短縮されました。
今回は、このことについて、お話をさせていただきます。

年金は、Max何年納めるの?

答えは、40年間です。

20歳から60歳までの間、日本人は「国民年金保険料」を納める義務があります。
これは「保険料」と言っても「健康保険」でははないので間違いないでくださいね。
その義務を果たした人だけに、老齢年金は支給されます。
老齢年金とは、現役世代に年金を納めた人が、65歳になって支給される年金のことです。

もちろん、さまざまな理由により、国民年金が納められなかった方もいると思います。
しかし、その時に「納付猶予」をしたかどうかによって変わってきます。
国民年金保険料には、「免除」というものがあり、申請することによって、将来の年金額には反映してきませんが、国民年金の納付要件としてみなしてくれる制度があります。

ただ、これは、「申請」をしなければ受けられない制度です。
この申請をすることをしていなかった方が、今回救われるかもしれないのです。

年金のしくみ

受給要件が満たされている人は、全員が支給される「国民年金」と、第2号被保険者である、公務員、会社員の方に上乗せで支給される「厚生年金」のことです。

2017年7月までは、受給要件が25年とされていました。
つまり、25年間、国民年金や厚生年金を納めていないと年金は支給されなかったということです。
40年からしたら少ないと思われるかもしれませんが、60歳までに年金を支払うと思うのであれば、35歳からは年金を払わないといけないわけです。
だから、例えば飲食店の経営がうまくいかないなど、その方の働き方によっては、大変だなって思われている方もいると思うのです。

それが、2017年8月から、受給要件が10年に短縮されました。
だいぶ明るくなったと思いませんか?

私の仕事を通じ恩恵を受けられた方

私は、FP・夫婦再生カウンセラーをしているので、この変更によって、うれしかったです。

私のところには、専業主婦だった方が、シングルマザーになって、子どもを育てていかなければならない方もいらっしゃいます。
そういう方々は、正直なところ、お金のこと、年金のことあまり詳しくありません。
余裕がないから、どうしても年金って後回しになってしまいます。
だから、「未納」の方もいるんですよね。
「どうせ年金はもらえない」という思いが根底にあること、あと「免除申請」ということも知らなくて、年金を払っていませんでした。

それが、受給要件が10年になったら、厚生年金までくっついてくるんですよ。
ちょっとだけかもしれませんが、それなら、正社員でバリバリはたらこうかな?
なんて、「働く気力」が湧いてきませんか?
働き手が少ないといわれている今は、そんな女性たちの働くチャンスです!
ぜひ、厚生年金をもらえるくらい働いてほしいなと思います。
そして、今よりもたくさんのお金を稼いでほしいと思います。

そうすれば、

  • 社会貢献もできる!
  • 老後の資金も今よりはうんとできる!
  • 今の生活だって、さらに楽になるし、楽しめる!
  • 子どもに楽しい思いをさせられることができる!

そんな生活も近いですよ!

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